木の家具の特性について
Characteristics of Wood Furniture
金属やプラスチック、ガラスなどと異なり、木には木特有の特徴がたくさんあります。長所もあればもちろん短所も。木の特性を知っていただいた上で、それらと上手に付き合って行くと木の家具を末長く楽しむことができます。
木は自然のものですので、色、節、年輪が1本1本すべて異なります。
人がひとりひとり個性があるように、木も一本一本異なる趣があります。
そのため、どれひとつとして、同じ年輪、色、節のものがありません。
そのため掲載されている見本写真と実際の製品は異なります。予めご了承ください。
個性を持つ木の家具との出会いをお楽しみください。
木には節があります。
木材には枝の付け根部分が節となって現れます。
節を嫌われる方もいらっしゃいますが、節は枝の跡のため、本物の無垢家具である証拠でもあります。
そのため、節は木の個性として楽しまれる方もいらっしゃいます。
なお、節には生き節と死に節があります。
写真の上の節は死に節、下の節は生き節です。
生き節は穴が空きませんが、死に節は周りの黒くなった部分から抜け落ちてしまいます。
生き節か死に節かを職人の目でしっかりとチェックし、死に節は状態によっては、きちんと埋めて使う場合もあります。
木は香りがある素材です。
特にひのきは『フィトンチッド』というひのき独自の成分による香りが強く、入浴剤にも使われるほど。
リラックス、ストレス軽減効果の他に消臭・脱臭、除湿・調湿、抗菌・殺ダニ、カビ・細菌繁殖抑制などの働きをしてくれます。
ひのきの香りが強すぎると感じる場合は、日陰の風通しの良い場所に数日置いていただければ香りは弱くなります。
お客様など普段ひのきに接していない方は香りに気が付きますが、ひのき家具と毎日過ごしていると次第に香りに慣れていき、香りを感じにくくなります。
木はヤニが出る場合があります。
十分に乾燥の工程を経ていますが、木材からはヤニ(樹脂)が出てくることがあります。
ヤニには皮膜を作り製品を長持ちさせると同時に自然な艶を出す効果があります。
ヤニは天然木を使用した商品の証であり、木自体の良さであり、木が健康な証拠といわれています。
一見汚れのように見えるヤニも実はこのヤニこそが雑菌の繁殖をおさえる抗菌力、防腐性も高い秘密なのです。
当社製品は自然の素材の良さを生かすべく「無塗装」、「自然塗装」などこだわり、塗膜を作らない木自体の良さを引き出す製品つくりを心がけております。
余分なヤニが出た場合は紙やすり等で軽く擦り落とし、メタノール又はアルコール類でヤニを拭き取ってください。
無塗装の天然木(無垢材)には、このようにちょっとした手間とお手入れが必要です。
こうしたお手間も無塗装の天然木(無垢材)ならではの楽しみとしていただけたらと思います。
※アルコールは塗装を傷める場合があります。塗装製品ではアルコールのご使用はお避け下さい。
木は湿度によって、伸縮する素材です。
木は、湿度が高いと湿気を吸収して膨張し、湿度が低いと湿気を放出して収縮する性質があります。
そのため、家具の背板や羽目板の隙間をわざと密着させずに余裕をもたせる「あそび」を設ける場合があります。
これは、乾燥による木材の収縮・膨張を「あそび」の部分で吸収し、全体の「くるい」を防ぐ事を目的としています。
「あそび」により、背板、羽目板の隙間が不均一に見える場合があります。
木は環境によって、反りや割れ、隙間が発生する素材です。
天然の木は、たくさんの小さな空洞(細胞)があり、その空洞が湿気を吸ったり吐いたりと呼吸をしています。
家具に姿を変えた後も、お部屋の温度や湿度によって膨張と収縮を繰り返します。
湿度や温度の変化など環境による反りや割れ、隙間は木の性質による自然の成り行きのため、避けられないものでもあります。
どうぞ天然木の性質をご理解ください。
末永くご愛用いただくために
天然木の家具は、暖冷房機器の近くでの使用はお避けください。
特に、直接エアコンの風や暖房の熱、直射日光があたる場所には設置しないでください。
また、極端に湿気のある場所や乾燥した場所での使用は避けてください。
反りや割れ、変形の可能性があります。
木の家具は、年を経るごとに色味が変化します。
木は年月とともに、艶が増したり、色味が変化していく特性があります。
削りたてのひのきは淡いピンク色や明るい木肌ですが、年数を経るごとに飴色に変化します。
木の家具は、液体の汚れに弱い素材です。
木はコーヒー等の色の濃い液体を落とした場合に、シミが残りやすい素材です。
特に塗装やオイル仕上げを施さない磨きのみの表面は汚れに弱いです。
上の写真はコーヒーを落として60分後に拭き取った写真です。
木家具は汚れたら素早くふき取ってください。木に付着した汚れも、ある意味味わいとなり、年数を重ねるごとにその家具のデザインのひとつになっていきます。こうした特性とも上手に付き合いながら、自分独自の愛着家具を育てていくのが木の家具の醍醐味です。
木は傷つきやすい素材です。
木の種類によって、硬い木、柔らかい木があります。
いずれにしても、金属やガラス、石などと異なり、硬いものを落としたり、ぶつけたりすると、傷が付きやすい素材です。
木の家具を好まれる方は、色の変化と使い込んだ痕跡(傷)を逆に好まれます。
長年使うことにより『ビンテージ家具』と呼ばれる味わいのある家具に変化します。
ビンテージ家具のように見せるために『エイジング』と呼ばれる手法で、できたての家具を敢えて長年使い込んだように見せる加工を施す方もいらっしゃるほどです。
これら天然木の性質をご理解いただいた上で商品をご購入いただき、末永く天然木家具と共に過ごす生活をお楽しみください。
木には曲がりや『コバ』があります。
自然の木から生成した木材には、曲がりがある箇所や木の皮を向いた近くの箇所『コバ』があります。
ヒノキ・ワークスは材料の有効活用のために、曲がりやコバがある材料を強度に問題ない箇所や、敢えてデザイン性が出せる箇所等に使用する場合があります。
環境保全の取り組みについて詳しくはこちら>>木の家具を好まれる方は、曲がりやコバも自然の木の個性として好まれます。
曲がりやコバに関しては、クレーム対応対象とならないことを予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
曲がりやコバがない材料のみでの製作をご希望の場合は、ご注文時にその旨ご連絡いただけますと幸いです。
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