いろいろ選べる無垢家具の仕上げ
Wood Coating
木はその種類によって、肌触りが全く異なります。ひのきは、磨けば磨くほど、ツルツルの表面になり、ささくれなどでチクチクすることがありません。そのため、ひのき材は、無塗装や薄い塗装で使える、人に優しい木材です。ひのきの木肌そのままをお楽しみいただけます。
林野庁のホームページには、木の家具は塗装の違いでリラックスをしたり、ストレスを感じたりすることが記載されています。また、「薄い塗装は無塗装と同様の血圧の変化を示すが、熱い塗装は金属に近いストレス反応を示す。」とあります。このことより、無塗装や薄い塗装の方がリラックスできることが分かります。
お好きな色に着色する際も、ヒノキ・ワークスではシックハウス症候群などの原因と言われている、化学物質・有害物質を使用せず、ホルムアルデヒドなどを発生させない材料・塗装に心がけています。これらの有害な物質を発生しない家具を当社では『健康家具』と呼んでいます。
(※接着剤に関しても安心・安全を心がけています。ヒノキ・ワークスでは『F★★★★ボンド(コニシ木工ボンド)』または、ニカワを使用します。こちらもホルムアルデヒド等は発生しません。)
健康家具の仕上げその1
磨きのみヒノキ・ワークスではすべての家具を塗料が入りにくくなるほど表面をサウンドペーパーでつやつやに磨き上げています。そのため、木がささくれだったり、チクチクすることがありません。磨きのみのひのきは何百年と古い歴史を持つ寺院の廊下などにも使用されています。
【磨きのみの特徴】
- 磨きのみは木肌の表面に一切の加工をしないため、安心してお使いいただけます。
- 磨きのみのひのきは初めは白っぽい薄いピンク色ですが、だんだん飴色に日焼けし変化してきます。色の変化途中、少し黒く感じる場合もありますが、飴色になってくると艶も出てきます。
【磨きのみのデメリット】
- 無垢板は呼吸をしますので、湿気や温度等の環境によっては狂いが生じる場合があります。狂いの度合いは材料や加工によって異なります。あらかじめご了承ください。木の狂いで隙間などができた場合、お届けから1年以内に支障が生じるケースが稀にあります。その場合はご連絡ください。
- ヤニが出る場合があります。ヤニはアルコールで拭くと綺麗になります(数ヶ月で出る場合があれば、出ない場合もあります)。
【磨きのみのお手入れ】
- 乾いたタオルでのカラ拭きをお勧めします。
- 小さな凹みなどは、濡れタオルを当ててアイロンを当てると、元に戻ります(荒療治となりますが、サウンドペーパー240番以上で撫でるようにして削ることによって修復を試みることも可能です)。
【磨きのみがおすすめの家具】
積み木などのおもちゃ
子ども用家具
ベッド用すのこ
机・デスク
食器棚引き出し
健康家具の仕上げその2
くるみオイル仕上げくるみオイル(ウオールナッツ油)仕上げは自然派の方にお勧めです。溶剤を一切してないのので、舐めても安全です。
天ぷら油にも使用できる伝統的な100%天然素材の食用オイルで家具、建具木工、建築内装仕上げに適します。
家具業界では高価なものとして扱われており、弊社の職人も「木部の肌触りも艶もとても良くなる」と言っています。
くるみオイルを買う>>【くるみオイル仕上げの特徴】
- 古来からの油として使われており、くるみオイルで磨くと艶がとても綺麗にななります。
- 通気性を保つ塗膜ができます。
- 白木の風合いを生かした、暖かみのある仕上がりに。汚れ止めの効果もあります。
【くるみオイル仕上げのデメリット】
- 乾くのに少し時間を要します。
- 天ぷら油にも使用できる食用の油ですので、塗った直後は食用油のような香りがしますが次第に消えます。
【くるみオイル仕上げのお手入れ】
- 乾拭きまたは、ぞうきんをかたくしぼって水拭きで行ってください。
- 特に艶を出したい場合は、定期的にご自宅でも塗ってお手入れされることをお勧めします。
※くるみオイルの塗り方はくるみオイル販売ページでご紹介しています。
【くるみオイル仕上げがおすすめの家具】
ベッドや机など全ての商品にお勧め。手垢等よごれが心配される商品にお勧めです。
健康家具の仕上げその3
着色仕上げヒノキ・ワークスでは、マルチステイン・プラネットカラーウッドコート・柿渋塗料・白色塗料着色仕上げに常時対応しております。その他、お客様ご指定の着色料での着色も承りますので、お気軽にご相談ください。
【マルチステイン】
『マルチステイン』は、食品衛生法取得屋内用水性顔料系着色塗料F★★★★の食紅と同じほど人にとって安心・安全な塗料です。
※色味はモニターやPC等ご利用環境によって変わりますので、実際の色の感じ方とは異なる場合があります。
【安全性】
塗膜は食品衛生法第20号に適合。国土交通省「改正建築基準法(平成15年7月施工)」・厚生労働省「屋内空気汚染にかかわるガイドライン」・文部科学省「学校環境衛生の基準」に適合。
【特徴】
- 色むらになりにくい。
- 色のバリエーションが豊富。
- 仕上がりが オイルフィニッシュのような鮮明な仕上がりに。
- 従来の水性ステインと比べると色落ちしにくく、布への色移りもしにくい。
【プラネットカラーウッドコート】
プラネットカラーは、株式会社プラネットジャパン社が販売する日本の知恵とドイツの技術を結集した最高品質の塗料です。人と環境に優しく、作業性に優れた安全な天然木材保護塗料で、トルエン、キシレン、ホルムアルデヒドを含まないことが実証されています。
※色味はモニターやPC等ご利用環境によって変わりますので、実際の色の感じ方とは異なる場合があります。
【特徴】
- 撥水性抜群。塗装表面に液体(水、飲み物など)をこぼしてもしっかり弾き、シミなどはつきません。
- 手垢や汚れがかりについても水拭きで綺麗にとることが出来ます。
- シンナーや石油系の用材を含まないのでまったく安全です。
- 木の表面に膜を形成しないので、木の呼吸を妨げません。
- 浸透性の塗料なのでメクレ、ハガレがおきません。
- 塗装後の手入は水拭きで可能です。面倒なワックス掛けは必要ありません。
- DIN53160に合格しているので、子供の玩具はもちろん木の食器にも塗装が可能です。
- 木表面の柔らかさは無塗装の場合と変わりません。
【日頃のお手入れ】
- ぞうきんをかたくしぼって、水拭きで行ってください。
- しつこい汚れの場合、カルナバワックスエマルジョン(プラネット社商品)を水を混合し(水1リットルにカルナバワックスエマリジョンを大さじ2、3杯)布で拭いてください。殆どの汚れを取ることができます。
【柿渋塗料】
柿渋は、有害な化学物質を含まない日本伝統の100%天然塗料です。柿渋自体の色は薄いため、柿渋に色粉をいれて着色し塗料として使用しています。
柿渋自体の色は薄いため、柿渋に色粉をいれて着色し塗料として使用しています。
※色味はモニターやPC等ご利用環境によって変わりますので、実際の色の感じ方とは異なる場合があります。
【特徴】
- 平安時代から防腐・防水剤として使用されてきた塗料。
- 先進技術により無臭化された柿渋を使用。
- 高い防腐性と抗菌性。
- ビンテージ風の味わい深い色合い。
【白色塗料】
マルチステイン、プラネットカラー、環境対応ウレタン白塗装などをご用意しています。
マルチステイン、プラネットカラー白塗装の場合、木目が見えます。木目なしの白塗装には、環境対応型のウレタン白を数回重ねて塗り、透明ウレタンを重ねて仕上げます。ウレタンは塗装当初シンナー系の匂いがしますが、時間とともに消えます。
プラネットカラーの白塗装をしたベッド
白色塗料による仕上げに関して、詳しくは白色塗装家具のページを御覧ください。
白色塗装家具>>健康家具の仕上げその4
ウレタン仕上げ【ウレタン仕上げの特徴】
- 多少表面が硬くなり、爪の痕などがつきません。
- 光沢が続き、お手入れが、比較的簡単です。
【ウレタン仕上げのデメリット】
- 健康に害を発しない、自然に優しい環境対応型塗料(大阪塗料のNTX型)を使っていますが、微量のホルムアルデヒド等の発生があります。
- 万が一、非常に大きな衝撃を受けた場合、傷がつき、さらに白くウレタンが割れたようになる場合があります。その場合、塗装のし直しが必要です。
【ウレタン仕上げのお手入れ】
基本的にから拭きをお勧めします。汚れの目立つところは よく絞った濡れタオル、または薄めた中性洗剤で拭いてください。
【ウレタン仕上げがおすすめの家具】
机やテーブルの天板にお勧めです。
木はその特性により、液体が浸透しやすいため、色の濃い液体等が付着した場合には汚れやすい性質があります。塗装等により多少の防汚効果はありますが、元々の素材性により汚れが付きやすいことを予めご了承ください。
木に付着した汚れも、ある意味味わいとなり、年数を重ねるごとにその家具のデザインのひとつになっていきます。こうした特性とも上手に付き合いながら、自分独自の愛着家具を育てていくのが木の家具の醍醐味です。
無塗装・くるみオイル仕上げ・マルチステイ仕上げにコーヒーをの水滴を落として1時間置いてみました
水滴を落とした直後は、いずれも水滴が盛り上がっていて、すぐに広がったりはしません。
何もせずに15分放置しました。無塗装は少し広がっています。他の塗装したものは広がっていません。
60分後 ティシュでコーヒーをふき取ってみました、いずれも水滴のサイズのシミが残っています。
さらに水で濡らしたティシュでふき取ってみました。すべて薄くなりましたが、60分も放置したらシミが残りやすいです。白の塗装は特にシミが目立ちます。
このように、色のついた液体の場合、木の特性により、長時間放置すると色のシミが残る場合があります。
特に白色塗装は跡が残りやすいです。茶系の塗装の場合は目立ちにくいと思われます。
上記実験の中で一番水はけが良いと思われたのは、マルチステイ塗装のクリヤの3回塗りです。
ウレタン塗装のように完全な被膜を作るわけではありませんが、汚れが付きにくいです。
くるみオイル仕上げも塗装材の2回塗りでも染み込むため撥水効果はあまり期待できないと言えます。
いずれにせよ木家具は汚れたら素早くふき取ってください。
繰り返しになりますが、木に付着した汚れも、ある意味味わいとなり、年数を重ねるごとにその家具のデザインのひとつになっていきます。こうした特性とも上手に付き合いながら、自分独自の愛着家具を育てていくのが木の家具の醍醐味です。
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