ひのきの等級について
History's Grade
ひのきには、強度と状態により、それぞれ等級があります。
ヒノキ・ワークスでは使用部位に応じて各等級のひのきを上手に使い分けています。
強度には、一等・二等・三等といった等級があります。
状態では、下記のような等級があります。
①無節(むじ)
最高級で節(ふし)の一切無いものです。現在入手が困難です。
②特選上小節(とくせんじょうこぶし)
エンピツの芯程の大きさの節が2m四方に1個ずつ程度点在している状態。
③上小節(じょうこぶし)
小指の先で隠れるくらい、ごく小さな節がある。直径約1cm以下の節が1m間隔に1個ずつ程度点在している状態。
④小節(こぶし)
直径約2.5cm以下の節が1m間隔に1個ずつ程度点在している状態。
⑤特一等(とくいっとう)
若干、節(死に節含む)があるが上質なもの。
⑥生節化粧用一等(いきぶしけしょうよういっとう)
大小の節がたくさんあり、強度的に全く問題無い程度の死に節も若干含まれている。
ひのき材の各面に上記等級がそれぞれ指定されます。
ヒノキ・ワークスでは、上記③〜⑥を使用部位に応じてそれぞれ使っています。
例えば、節なしで製作をご希望の場合は、③上小節(じょうこぶし)または④小節(こぶし)を使用します。
⑥生節化粧用一等(いきぶしけしょうよういっとう)などで死に節がある場合は、節埋め加工をして特にスノコなどに使用しています。
ひのきの節(ふし)について
木は幹から枝が伸びます。
そのため、幹を材木として加工すると、枝の根本だった部分が節(ふし)となって現れます。
節には生き節と死に節があります。
生き節は穴が空きませんが、死に節は周りの黒くなった部分からいずれ節が抜け落ちてしまいます。
そのため、生き節か死に節かは職人の目でしっかりと判断しております。
死に節だけのために、ひのき材を処分するのは、資源の無駄使いにもなります。
そこで、たくましく生きてきたひのきに再び第二の人生を謳歌してもらうためにも、死に節は状態によっては、きちんと節埋め加工をして使う場合もあります。
使用するひのきの等級にご希望がある場合は、ご注文時にご要望をお伝え下さい。
(ご希望の等級によってはお値段が変わる場合があります。)