ひのきのすごい力

ひのきには人間にとって嬉しい特徴がたくさんあります。

ひのきが古来から日本人の生活に取り入れられているのには、このひのきのすごい力が理由のようです。

その力にはひのきの香り成分『フィトンチッド』が大きく関わっています。

ひのきはしなりがあり、折れにくい性質があるため、何百年と長持ちする強い木です。

地震などの際は適度に揺れ、折れることなく倒壊を防ぐと言われています。

ひのきは切ってから200年まで強くなり続けると言われています。

200年後からはゆっくりと強度が弱まっていきますが、1000年程経ってようやく切った当時の強さに戻ると言われています。

ひのきには、たくさんの小さな空洞（細胞）があり、伐採された後もその空洞が湿気を吸ったり吐いたりと呼吸をしています。

そのため、家具に姿を変えた後も、お部屋の温度や湿度によって膨張と収縮を繰り返します。

この特徴によって、人が快適に過ごせる湿度環境に整えてくれる性質があります。

「ひのき風呂」は聞いたことがありますよね？

ひのきは、水にも強いためお風呂やまな板、お酒の升に使われてきました。

ヒノキ・ワークスが使う東濃ひのきは年月をかけてじっくり育つため、一般的なひのきよりもさらに水に強いと言われています。

ひのきの香りに癒やされたことはありますか？

最近では、アロマオイルや入浴剤にもひのきの香りがありますね。

アロマオイルや入浴剤になるほど、ひのきの香りは私達の気持ちを落ち着かせリラックスさせてくれます。

その香り成分は『フィトンチッド』と呼ばれ、様々な効能があります。

ひのきの香りは人間に快感を与え、精神を落ち着かせてくれる効果があります。

さらに、血液循環を促進させ、疲労回復にも作用してくれます。

ある研究では、ひのきの木肌に触れた場合、接触前より血圧が３％ほど低下する実験結果が出たそうです。

その実験では、ガラスに触れた場合は、血圧が1％ほど高くなる結果となったため、ひのきは触れただけでも人にやさしい効果をもたらしてくれることが分かったそうです。

不思議なことに、ひのきには嫌な臭いを消してくれる効果があります。

ひのきの香りで嫌な臭いが紛れるのではなく、嫌な臭い自体が脱臭されるのです。

実際、当店スタッフは犬や猫などのペットの匂いが気になると、かんな屑をまいて臭いを消しています。

高級料理店やお寿司屋さんで鮮魚の下に、ひのきの葉が敷かれているのを見かけたことはありますか？

ひのきにはカビや細菌の繁殖を抑え、酸化を防止して腐敗から食品を守る作用があるため、古くから食材の下に敷いて使われてきました。

ひのきの香りには、強い防ダニ・殺ダニ効果があります。

そのため、ベッドを作るのにはもってこいの木材と言えます。

ひのきは、とても強い香気を放つ特徴がある木です。

そのため、商品の梱包と開けると広がる天然ひのきの香りに「いい香り」と喜びのお声をいただくことがとても多いです。

ですが、ひのきの香りを経験したことがない方からは、出来たてひのき家具の芳醇な香りに驚いてお電話いただくこともあります。

ひのき家具の香りは、接着剤などの匂いではなく天然ひのき特有の香りです。

香りが気になる場合は、日陰の風通しの良い場所に数日置いていただければ香りは弱くなります。

（香りが弱くなっても、ひのきの魅力的な力は持続します。）